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畳の表替えをした人に聞いた「そろそろ畳をかえなくちゃ」と思う時ランキング ダニを見つけた時、カビが気になった時、それとも汚れが目立ってきて寿命を感じた時 気になる1位は?

ダニがもたらす健康被害 畳にダニをみつけたら
そんな時こそ表替えのいい機会かも

 

カビやダニは畳の天敵です。
これらが発生してしまった場合にはなるべく早めに張替えをするようにしましょう。
そんな時にオススメの張替え方法が表替えです。
畳の表替えの料金相場は、1畳4,000円~9,000円ほどです。
畳の芯材となる畳床は交換せず、表面に張られている畳表を張り替えるだけので
畳を新調する費用の約70%ほどで済ませることができ、お得な方法といえます。

そこで新しい畳表を張る前にしておきたいのがダニの発生の予防です。
畳の下に乾燥シートや防虫シートを敷き込んで置くと、今後のダニの繁殖を抑える事ができます。
現在の高気密な住宅では、畳はダニにとって理想的な繁殖環境になる事があります。
小まめに掃除と乾燥を繰り返し、ダニの繁殖を抑える事が必要です。

カビやダニを放っておくと、健康被害が出る可能性があるのは勿論のこと、建物自体にも悪影響が出かねません。
ダニの死がいやフンは、アレルギー体質の人や、アトピー性皮膚炎・ぜん息などのアレルギー症状がある人にとっては、かゆみや咳などの発作の原因になることがあります。
人を刺すなど直接害を与えるダニ類には、シラミダニやツメダニ類、ネズミに寄生している
イエダニがいます。
そのほか、植物に付くハダニは、まれに人を刺すこともあります。
放置しておくとどんどん数が増えていくので、
状態は悪化する一方です。
勝手にいなくなるということはほぼあり得ないので、早めに処置をすることをおすすめします。

梅雨の時期には要注意 見た目にも人体にも悪いカビが畳に発生したら
手に負えない時はあれこれ自分で試すより思い切って表替えしたほうがいいことも

 

畳に発生したカビはいろんな方法で退治することができますが、いっそのこと
表替えをしてしまった方が良い場合もあります。
それは藁を使った畳を使用している場合です。

元々、藁自体は「部屋の湿度が高い時には湿気を吸い、湿度が低い時には湿気を吐く」という
天然の吸放湿性を持った素材なのですが、現代的なライフスタイル(気密性の高い部屋構造、
忙しくてお手入れ不足しがち)を送っていると、藁に湿気が溜まりっぱなしになってしまいます。そうなるとダニが一気に繁殖してしまいます。

現在、畳にはポリスチレンフォームやボードなどの建材が藁の代わり使われることが
ほとんどですが、藁でポリスチレンフォームをサンドしたものなどもあり、
ライフスタイルと畳が合っていない可能性もあります。
(畳床が全て藁の畳も少ないながらにあります)
ダニ対策を考えて作られた炭化コルクを中芯に使用した畳などもあるので、畳の状況次第では、このような畳に張り替えるのも良いと思います。

また、天然イ草の畳表は、空気の吸収・放出を自然に行う性能があり、「空気中のホコリを吸収付着」「湿気を調節」する性質を持っています。
当然これは日本の風土からすると快適なのですが、反面湿度が極端に継続する場合は、
どんどん湿気を吸収してしまいます。
新しい畳表ほどこの能力は高く、古く使われた畳表はイ草が潰れてこの機能が衰えています。
新しい畳(畳表)ほどカビが発生・繁殖しやすいので、張り替えた直後こそ気を抜けません。

適度に換気を行い、こまめに掃除を行うようにしましょう。

傷みが激しい、汚れが目立ってきた そろそろ畳の寿命かも
新調しなくても表替えで対応できる場合もある

 

表替えは、畳を新しくする作業ではありません。
そのため畳の内部である畳床はそのままの状態で、畳縁と畳表のみ交換するためメンテナンスに近い方法です。
表面を新品のい草に交換するだけでも部屋の環境が変化し、空気環境も改善することができるでしょう。

畳替えの基本的なメンテナンス時期としては、4年から8年位が目安で裏返しを4年目にして
いたら、合計8年目裏返しをしていないケースで6年以上経過した畳は、表替えとなります。

上記でご説明した時期はあくまで目安ですので、住宅での使用環境、湿気の影響などで変化すると考えられます。

畳の表面ゴザ部分が擦り切れたり、ササクレてきたり、黒ずんだ汚れが全体的にでてきたと
いったような状態であれば、表替えをすれば解消されます。

表替えは、畳を適切に交換しなければならないため、自分だけで作業を行うのは難しいかも
しれません。
したがって業者に依頼して行ってもらうのが一般的なのですが、費用は畳のランクなどで変化します。
また何畳の畳を交換するのかで費用も変動します。
畳の表替えを依頼したときの費用相場は、5,000円程度で済むこともあれば、10,000円を超えるケースもあります。
基本的には一枚料金で提示している業者が多いため、何枚表替えるかでおおまかな費用を算出することができます。

また、表替えを行うだけでは限界がありいずれは新品の畳に交換が必要です。

例えば上記の状態に加えて畳がへたって凹んできた、畳の上を歩く時にへこむ間隔があるなど
そういったことがあれば新畳に交換しないと解消されないので、業者の方と相談しながら
慎重に検討しましょう。

畳の表替えをした人に聞いてみた
表替えをしようと思った時ランキング一位は?

 

「失敗しないためのリフォーム情報サイト」が実施した畳の表替えに関するアンケート結果を
ご紹介します。

畳の表替えのタイミングに関して、使い始めて「10年前後」と答えた方が34%と最も多く、
「それ以上」と答えた方が28%という結果になりました。

詳しく見てみると、見た目に劣化が見え始めるころが替え時だという回答が一番多く
みられました。
頻繁には交換できなくても、10年という区切りの良さと畳の状態とのバランスを考えると、
ちょうど合うのが「10年前後」といえそうですね。
しかしながら、2年でもボロボロになると答えた方もいることから、使用頻度や環境によって
大きく左右されるということもうかがえます。
でも、やはり本音としてお金に余裕がある時という方は多いようですね。

また、「それ以上」と回答された多くの方は見た目が綺麗であれば問題なしという意見が
多くみられました。
いざ交換となると、それなりの費用が気になるという方が多いようです。

確かに10年以上使っていても、きれいな状態であればそのままで良いという考え方には
納得される方も多いのではないでしょうか。
次に多かったのは、きっかけが分からないという回答です。
普段からきれいに使っている方や絨毯などを敷いている方なら、きっかけが掴みにくいのかも
しれませんね。

畳の交換、表替えの時期については、実はそんなには詳しくないという方が
少なくないようです。
使い方によって状態が変わってくるため、何年で交換しなければいけないと一概には
言えませんが、予算が許すのであれば一つのきっかけとしてリフォームや引っ越し、
大掃除などのタイミングで交換しておくのも良いかもしれません。

 
 

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