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赤ちゃんが居てもこれで安心!アレルギーになりにくい畳・フローリングのダニ・カビ対策2つのヒント

危険!フローリングや畳にはハウスダストがいっぱい

普段掃除はきちんとしているけれどフローリングや畳の上にカーペットなどを敷きっぱなしのご家庭はありませんか?それは要注意です!ダニやカビが繁殖しているかもしれません。
それではなぜダニやカビが繁殖してしまうのでしょうか?

ダニが繁殖する条件は温度・湿度・酸素・養分です。温度はおよそ20度〜30度、湿度は60%ぐらいで、フケ・垢・ホコリ・食べかすが散らかっている状態だとダニにとっては最高の環境です!

畳にいるダニは大きく分けるとツメダニとヒョウダニです。この中でもハウスダストアレルギーや喘息の原因になるといわれているのがヒョウダニです。しかし、ヒョウダニは人を刺したり、人体に危害を加えることはありません。

このヒョウダニの死骸やフンの残骸を吸い込むと気管支炎になり、喘息やアレルギー反応が起きます。ダニは卵を1日2〜3個、三ヶ月間生み続けます。卵から生まれた子供は2週間で成虫になり、卵を産み始めます。これを計算すると三ヶ月でなんと30万匹にもなるのです!

そしてこのヒョウダニを食べるのがツメダニです。ツメダニはヒョウダニとは反対に人を刺すダニです。ヒョウダニが増えるということはこのツメダニも増えますので非常に厄介です。

畳の上にカーペットを敷くと、湿気がたまりやすいため繁殖しやすい環境になります。
繁殖しやすいうえに温度・湿度・酸素・養分の条件がそろっていればダニにとっては天国のような場所になります。

畳の上に座っていたら体がかゆくなってきたり、畳の部屋にいると咳がとまらなくなったりすると、畳にダニが繁殖している可能性が高いです。そうならないためにも早めに対策をしましょう!

ダニにとっては天国のような場所です

赤ちゃんが産まれる前にやっておきたい2つの対策

ダニが繁殖してしまった、もしくはこれから赤ちゃんを迎えるために、部屋をダニの繁殖を防ぎたい時にはいったいどうすればよいのでしょうか?

ダニの発生条件は温度・湿度・酸素・養分です。つまりこの条件をなくしていけば発生しづらくなるのです。
まずはこまめに換気をして風通しをよくし、湿気がこもらないようにします。
換気するときのポイントは、窓を二箇所以上あけて空気の通り道を作ることです。窓が一箇所しかない場合は、サーキュレーターや扇風機を部屋の入り口側から窓のほうに向けて回すことで空気を循環させます。また、エアコンの除湿機能や除湿機で乾燥するのも効果的です。
ダニは非常に乾燥に弱い生き物ですので、日常的に部屋を換気して湿気をためないように心がけることが大切です。

掃除機をゆっくりとかけていくことが大事です

次に、こまめに掃除をすることです。掃除機をゆっくりとかけていくことが大事です。畳の目に沿って1畳あたり、30秒以上かけることでダニは掃除機をかける前の約10分の1に減少します。

掃除機をかけるベストなタイミングは、ハウスダストが浮遊せず床に降り積もっている時です。朝、家族が起きだす前や帰宅直後などを狙って一気に掃除機をかければ、効果が抜群です。

掃除の頻度が週1回未満の場合と、週1回から2回以上とでは、ホコリの中に含まれるダニの数がまったく違います。週に1回掃除機をかけるだけでもダニの数をかなり減らすことができます。
ダニ対策のためには少なくとも週1回の定期的な掃除機がけを心がけましょう。

どうしても畳の上にカーペットを敷く場合は湿気の対策が重要です。
湿気はカビを発生させ、畳を傷ませます。また、ダニも湿気を好みます。畳とカーペットとの間に新聞紙を敷くことが効果的です。新聞紙が湿気を吸収してくれてカビが発生しにくくなります。
畳の上に新聞を敷き詰めて1年に1度新聞紙を変えるようにするとよいでしょう。

ハウスダストアレルギーを予防するには?

人が生活するところではハウスダストを完全に除去することはできません。ハウスダストがたまるのをどれだけ防ぐことができるかがポイントです。
ハウスダストの発生を減らすのに効果的なのは、布製品をできるだけおかないようにすることです。たとえばカーテンをブラインドにしたり、ソファを革張りにしたり、ホットカーペットを床暖房にかえたりです。布団など替えることができない製品はこまめに丸洗いしたりすることで、ハウスダストの発生を防ぐことができます。
また、布団はアレルゲンを通さない密度の高い繊維で作られた布団カバーを使うことをおすすめいたします。ダニは布団カバーの布目の間を通って移動するため、目の細かい特殊なカバーでストップさせるのです。
そしてダニは湿気を好み、熱に弱いのでまずは毎日掛け布団をあげて、マットレスや敷布団に必ず空気を通すようにしましょう。天気の良い休日は、布団のシーツやカバー類を外して直射日光に当てることも大切です。または布団乾燥機を利用するのもおすすめです。

ダニやカビと同様に家の中の空気を循環させることでハウスダストを家の外に追い出すようにすることも大事です。
砂埃や排気ガスなどのハウスダストを減らすためには外から帰ってきたらそのまま部屋に入らず、その前に玄関の外で衣類などをはたくとよいでしょう。

家の中の空気を循環させることです

空気中のハウスダストは空気清浄機を使うことが有効です。また、エアコンから出る風も注意が必要です。エアコンの中にカビが生えているとカビの胞子も風といっしょに出てきて室内に広がり、畳での繁殖の原因ともなります。エアコンは定期的に内部を掃除するようにしてください。

まとめ

ダニやカビなど、そしてハウスダストは、和室など家の中からは完全に除去することができません。出来る限り除去するためにこまめに畳やカーペットに掃除機をかけたり、部屋の湿度を下げることでダニやカビの繁殖を防ぐことが大事です。
赤ちゃんが産まれるご家庭や子供さんがいる家庭は特に掃除を心がけて対策してみてください。

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