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騒音対策?お手入れと維持費?畳とフローリングならどちらを選ぶ?12個のメリット・デメリット

 

畳とフローリング 防音性が高いのはどっち?
メリットとデメリットは?

近年、フローリングの洋室が多くなってきていますが、畳のお部屋にもメリットがあります。
洋室と和室のどちらにしようか迷われている方は、フローリングと畳のメリット・デメリットを見比べてみましょう。
 

フローリングのメリット

フローリングは掃除がしやすく、清潔さを保てます。
掃除機でチリ・ほこりを吸い取り、掃除機では吸い取ることのできなかった汚れは水拭きをして汚れを拭き取ります。
普段はほぼ掃除機をかけるだけでOKですのでとっても手軽です!

フローリングは掃除がしやすく清潔さを保てます

また、畳はダニが発生しやすいですが、フローリングはダニが発生しにくいです。
ダニの発生条件は温度・湿度・酸素・養分ですが、その中で養分となるほこり、チリ、食べカス、フケ、ペットの毛などの餌は掃除機で手軽に掃除が出来るため、ダニの発生を抑えられます。
ただし、フローリングにカーペットや布団を敷きっぱなしにして掃除をしないでいるとダニが発生するのでこまめな掃除が必要です。
フローリングは基本的にメンテナンス不要です。畳は裏返しをしたり、表替えをする必要がありますが、一般的な賃貸住宅に使われているフローリングはメンテナンスの手間がかかりません。また、傷に強く長持ちします。

 

フローリングのデメリット

フローリングは畳と比べると硬いため、踏み心地が硬く、足が疲れやすいです。木材により硬さが異なりますが柔らかい材質の木材だと他の木材と比べて足が疲れにくいものもあります。

また、フローリングは水をこぼしてもすぐに吸収しないため、表面の水分を拭き取る分に関しては水に強いといえます。しかし、長く水に触れていると水が吸収して膨張したり、変色します。
湿気にも弱いので湿気がたまりやすい物件ではフローリングはあまりおすすめできません。
フローリングを水拭きする際は水分を放置せず、必ず乾拭きをするようにしてください。
 

畳のメリット

畳は空気中の水分を吸収・放出する調湿機能があります。日本の梅雨から夏は湿度が高くジメジメむしむしして不快ですが、畳が湿気を吸収し室内の湿度を抑えてくれます。
反対に冬は乾燥した室内に水分を放出してくれるため、乾燥を防ぎます。

フローリングよりも足音が響きにくいです

また、畳は原料である、い草が1本1本空気を含んでおり高い断熱性能を兼ね備えています。空気は熱伝導率が低いため、空気を含んでいる畳にも断熱効果があります。
そして畳に含まれる空気は、遮音性能を高める役割もあります。畳に含まれている空気が音を吸収し衝撃音を和らげる効果があるため、フローリングよりも足音が響きにくいです。

畳の原料のい草の香りには、リラックス効果があります。い草の香りをかぐと落ち着いた気分になりますよね。い草には心を落ち着かせて集中力をUPさせる効果があります。

 

畳のデメリット

畳の上に飲み物や食べ物をこぼすとすぐに染み込んでしまいます。そのため、シミになりやすいです。
フローリングも長い時間水分が残っていると水分を吸収してしまいますが、畳の方が吸収が早いため、すぐに拭き取らないとシミが残ってしまいます。

また、湿気が多い環境を好むダニは、湿気を吸い込んだ状態が続いた畳を好み、ダニが発生しやすくなります。
ダニの発生を防ぐには風通しをよくして換気することが必要になります。こまめに掃除と換気をすればダニは発生しにくくなります。

畳は柔らかい材質のため、タンスなどの重たい家具をおいたり、長い間同じ場所に家具を置いていると床に跡がついてしまいます。

 

畳は日々のお手入れが大変??
工夫すればお手入れ簡単です!

畳のお手入れは面倒!と思いがちですが普段お手入れをしていればそこまで面倒ではありません。フローリングのお手入れとそこまで変わらずお掃除することができます。

畳のお掃除はまずは掃除機を畳の目にそって静かにゆっくりとかけていきます。この時、掃除機は持ち上げたまま行ってください。掃除機の排気が畳の床面のほこりやダニを舞い上げてしまいます。
雑巾掛けをする場合は乾拭きが原則です。しかし、どうしても汚れが落ちない場合は硬く絞った雑巾を使ってこすって拭き取り、そのあと乾拭きをしてから乾燥させてください。

普段の掃除は掃除機や乾拭きで構いませんが、念入りにお掃除をするときは掃除機をかけたあと、硬く絞った雑巾や畳用の除菌モップやウエットタイプのペーパーモップを使って拭き掃除します。畳の目にそって後ろに下がっていくようにして拭いていきます。雑巾はつねにきれいな面を使用してください。
拭き掃除をしたあとは必ずよく乾燥させます。

 

畳のお部屋のお手入れで必ず守らなければならないこと

畳の上にじゅうたんやカーペットを重ねて敷くのはやめてください。ホコリがたまりやすく、ダニが発生しやすくなります。
晴れた日にはこまめに窓を開けて風通しをよくしてください。室内を締め切ったままにすると湿度が上がり、畳にカビやダニが発生しやすくなります。

畳の上に重ねて敷くのはやめてください

畳に水分を多く含んだ雑巾で雑巾掛けをするのは禁止です。また、加湿器を過剰に使用するのは避けましょう。畳に水分は天敵です。
また、掃除はこまめに行うようにしてください。畳が長持ちします。

 

どっちが格安?畳とフローリングの維持費徹底比較!

畳は維持するのにお金がかかりそう…と思いますよね!
畳とフローリングでは実際維持費はどのくらい違うのでしょうか?

 

畳の裏返し

畳の裏返しとは、古くなった畳表をひっくり返してきれいな面を表にして使うことです。
畳を張り替えてから2〜3年後に裏返しをするのがおすすめです。
畳縁をはがし、畳床に固定している糸を外す作業も伴うため、側面の畳縁は新しいものに交換することになります。
裏返しをするだけでも再びい草のいいにおいがするようになります。
裏返しの料金相場は1畳あたり約2,000円〜5,000円ほどです。

 

畳の表替え

畳の表替えとは、い草と麻糸で織られたゴザ状の畳表を新しいものに取り替えることです。

ゴザ状の畳表を新しいものに取り替えることです

畳表は心材とい草を編み込んで構成されておりますが、この心材がまだ使える場合は畳表を取り替えるだけで新品同様の美しさや、品質を取り戻すことができます。
ささくれが出来たい草が衣服についてきたり、畳の光沢がなくなってきた時や、入れ替えてから2年〜5年ほど経過している場合は表替えをするのがおすすめです。
畳の表替えの料金相場は1畳あたり約5,000円〜15,000円ほどです。

 

畳の新調

畳の心材である畳床がへたってきて、踏むとギシギシと音がしたり、床面が柔らかくなってブカブカと浮いたような感触がある場合は、畳の表面が傷んできているのはもちろん、心材自体が傷んできていますので新調することになります。
なお、一般的には10年〜15年ほどで新調となりますが、丁寧に畳を使い続けると30年以上使い続けることが出来ることもあります。
畳の新調の料金相場は1畳あたり約10,000円〜25,000円ほどです。

 

フローリングの維持費

フローリングは普段は特に維持費はかかりませんが、日数が経過するとワックスが剥がれてきますので定期的にワックスがけが必要になります。
床のワックス剤はホームセンターで安いものだと2〜3,000円ほどで売っています。

畳とフローリングの維持費を比べると、やはり畳の維持費はそこそこ高いです。
しかし、い草のいい香りや触り心地などはフローリングにはないメリットですし、普段丁寧にお手入れしながら維持すれば長く使うことができますので年数で割ると維持費もそこまで高くありません。

 

まとめ

畳はフローリングと比べるとどうしても普段のお手入れを丁寧にしなければならなかったり、維持費がかかってしまったり、ダニやカビが生えてしまうことがありますが、日頃こまめに掃除機をかけて掃除をして、換気をすれば長年畳をつかうことが出来ますので、是非取り入れてみてください。

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