畳の部屋に住んでいる人に聞いてみた フローリングでは味わえない実感できるメリットとは？

目次
畳の専門家が語る畳のメリット5個

一般の人が実感しているフローリングにはない畳の良さってどんなところ？

畳の専門家が語る畳のメリット5個

フローリングやカーペット、クッションフロアなど床材はいろいろありますが、
畳に張替えるメリットはたくさんあります。

ここで畳の特長をご紹介します。

– 畳床のなかの空気が、高い断熱性と保温性を生む –
5センチほどの厚さの畳床にはその材質に空気がしっかり詰まっています。
空気は熱を伝えにくいという性質があります。
つまり畳は冷たい空気をシャットアウトし、たくわえた熱を逃さない羽毛布団と全く同じ。
だからあたたかく心地よいのです。

– 優れた吸放湿性で高温多湿な日本の住まいにぴったり –
夏は涼しく、冬はあたたかいという畳の利点を生み出しているのは、畳表のイグサと畳床。
イグサがスポンジとなって湿気を吸収し、畳床のなかの空気が湿気を放出しながら、効率的に
呼吸しているわけです。
畳一帖分の自然吸湿能力は約500ml。
ゆっくり湿気を吸って吐く畳は、高温多湿の日本の気候に最適な床材です。

– 弾力性があり、自然の色だから心にも体にも馴染む –
畳の表（畳表）のイグサがスポンジ状の構造で空気をたくわえ、フカフカした感触を生み出しています。
畳床にも空気はたっぷり。
こうした空気がクッションとなり、寝ころべば心地よく、転んだときでも衝撃を和らげてくれるのです。
また畳の色は人間の皮膚に近い自然色。
畳は安らぎの触感と視覚を与えてくれます。

– い草の香りはリラックス効果抜群。空気も浄化する –
畳のすがすがしく懐かしい香りはイグサによるものですが、イグサの香りには鎮痛効果があります。また東大工学部の研究によって、イグサが人体にあまりよくない二酸化ちっ素を吸着する働きがあることが分かりました。
畳は空気を浄化しながら、私たちに森林浴と同じようなリラックス効果をもたらしてくれるのです。

– 吸音・遮音効果があり、足音も気にならない –
畳の部屋はほかの部屋に比べて、静けさを感じます。
これは視覚的に｢落ちつき｣を感じるからだけではなく、実際に畳の空気が余計な音を
吸収してしまうから。
衝撃を弱くする弾力性に加え、この吸音効果があるから、畳の部屋はいつも静かで、
少々乱暴に歩いてもその震動や足音が弱まるのです。

一般の人が実感しているフローリングにはない畳の良さってどんなところ？

マンションラボが実施した和室の使い方に対するアンケートを一部ご紹介します。

Q.あなたのお住まいに「和室」はありますか？

A.　ある…55.9%
　　ない…44.1%

まず、半数以上の方が和室のあるマンションにお住まいです。
和室がある方に、その魅力をきいてみると、「畳（香りや雰囲気）（64.3%）」、
「横になれる（58.1%）」という意見が半数以上を占めています。
畳の香りや雰囲気に魅力を感じるのは、日本人として「和」にやすらぎを感じるからかも
しれません。
また、横になれるという回答は、リビングや部屋と違う、リラックスできる空間としての機能を果たしているということでしょう。
さらに、収納の少ないマンションにとっては、和室の押し入れ収納も大きな魅力のようですね。

続いて、和室の活用例について尋ねてみました。
落ち着いたリラックスのできる空間と感じる方が多い影響か、寝室として活用されているケースが多いようです。
また、リビングに隣接しているケースが多いので、つなげて利用している方も多くみられます。
ほかにも子供部屋や来客用のお部屋、仏間など用途が広いことも、和室の魅力なのかも
しれません。

みなさんが欲しいと思う、「理想の和室」について聞いてみました。

・一部、家具がおけるよう板間になっていてほしい
・堀こたつ、囲炉裏のある和室
・床の間と炉が切ってある茶室として使える
・どうせなら、ほとんどが洋室の中でわずか６畳といった中途半端ではなく、１２畳といった
　存在感のある大きな和室がよいと思う
・畳がダニの発生源とならない和室
・簡単に畳の模様替えができて、汚れたら気軽に変えられる畳

掘りごたつや茶室といった、より和のテイストが強い和室を望む声が多かったです。